↑窓辺でまどろむダンク@先住犬w

 

母に自覚症状が出てから、約1ヶ月半。

その間、さまざまな検査&お医者様との話し合いを重ねて
ようやく治療方針が決まりました(ふ〜^^;)

手術も適用範囲だったので、
胸膜剥離術が可能であれば、手術も検討に入れてもいいかな?
と、密かに情報収集をしておいたのですが、
結果は、片方の肺も含めての摘出手術になるとのことで、
きっぱり、手術の選択肢は捨てることにしました。

片方の肺を摘出するとなると、
どうしても、術後のQOLが下がります。
しかも、中皮腫の場合、手術&集約治療(放射線や化学療法)をしても、他のがんに比べ、根治できる可能性が頗る低い。

さらに、肺の手術はそれ自体がかなり大掛かりなもので、
80歳手前の母の体力的にもリスクがかなり大きい。

ってことで、摘出手術はせず、
化学療法で縮小&進行を遅らせる選択肢にすることにしました。

 

今時点で完治を目指せないのは、
ベストな選択とはいえませんが、
母の体力、心身への負担、QOLの観点から総合的に判断すると、まぁ、ベターな治療なのではないかと、
私はもちろん、母も納得しています。

がんの治療は、日進月歩。
以前のコラムにも書きましたが、この1月12日から中皮腫の新薬の治験もスタートしていますし、
今、可能な治療で時間稼ぎをしていけば、将来的に完治が目指せないとも限りません。

まぁ、真の目標は、がんを完治することではなく、
QOLを落とさずに、「今」を生きること
ですから、そこは叶えられる確率は高いので、
「良し!」ってことでw

今後の流れとしては、
まずは、呼吸を苦しくしている原因である「胸水」をコントロールするべく、入院して胸膜癒着術を受ける予定。

その後、昨年5月に承認されたばかりの
オプジーボとヤーボイという二つの免疫チェックポイント阻害薬を使った化学療法に入る予定です。

 

ようやく治療方針が決まったことで、
母も一安心したのか、
気持ち的にも大分、元気になっている様子。

そうそう、みなさんからいただいた介護食の情報を参考に
ドリンクを中心に無理なく栄養が摂れるものを中心に
食事内容を見直したことが功を奏したのか、
今回は、思ったより胸水の溜まりが少なく、
治療方針の確定と同時に、胸水を抜く処置をするつもり満々だった母的には拍子抜け状態にw

とはいえ、まあまあ胸水は溜まっているので、
動くと息苦しさはあるようですが、
久々に胸水を抜くことなく帰路につ来ました。

これは、私も乳ぽん治療中に常々感じていたことですが、
カラダって、私たちが思う以上に正直。
大切に扱ってあげると、びっくりするくらい応えてくれるんですよね。
食欲ないから食べない、ではなく、
踏ん張っているカラダちゃんのためにも、少しでも栄養を補給しようってやっていると、
その気持ちにお応えして、とばかりに頑張ってくれます。

今回の胸水の件も、そんな母のカラダちゃんからの「お返し」なのかな、とw

 

治療方針が決まると、「さぁ〜て、いっちょやるか!」って気持ちにもなりやすいので、一旦は上がります。

ただ、実際に治療がスタートすると、
思ったより副反応がキツい、とか、
検査結果が、期待値より悪かった、とか、
ネガティブな状況にぶつかる可能性はかなりあります。

なので、母には
「治療経過に一喜一憂しないこと。今できることを粛々とやることに集中して」
と、事あるごとに伝えています。

その上で、
「呼吸状態が安定してきたら、一旦“病人”の皮は返上して、
仕事をしたり、やりたいことがあれば、どんどんチャレンジすること」
と、付け加えています。

がんという病は、
がん細胞の暴走をある程度、コントロールさえできていれば、意外と、ごく普通に日常生活が送れることが多いのが特長です。

実際、母と同じ中皮腫の方にも、治療しながらお仕事しているケースは珍しくありませんし、
私も乳ぽん治療中も、手術&入院期間以外は、普通に仕事していました。

普通に生活できるのであれば、
何も、自ら病人善する必要はありません。

仕事に集中するもよし、
趣味に講じるのもよし、
会いたい人に会うのもよし、
見たいものを見にいくのも、
したいスポーツを楽しむのも、
美食に興じるのも、
なんでもあり! です。

そんな奇跡に感謝して、「今」という時間を大いに満喫する!
それが、がん治療と向き合う極意だと思っています。

楽しむことは、心を元気にパワーアップし、
ついでにカラダのパワーチャージにも、
カラダの持つ可能性を最大化にもしてくれる、
いわば、自分でできる「治療」みたいなもの。

人事を尽くして天命を待つ
の心境で、自分でコントロールできることに注目&注力する
を心がけてみてくださいね。

治療効果がどうなるかは、神の領域。
私たち一個人がコントロールできないことに焦点を当ててしまうと、心身が疲弊するだけかもしれませんよ。