↑ばばちょ、療養用に設たお部屋

3月22日、病院から入院中の経過の詳細を伝えたいと呼び出されて、一路、栃木へ。

担当のぴよこちゃんと、その指導医にあたるN女医から伝えられたのは、
1)オプジーボ・ヤーボイ投与したこと
2)投与後4〜5日は特に問題なかったが、院内で細菌性の肺炎を発症したこと→抗菌薬と抗炎症のためのステロイド投与で改善中
3)食欲が急激に落ち、現在は静脈注射(=点滴)で栄養を入れていること
4)食欲低下について、脳、胃腸等の検査を行ったが、
  特に異常はなく
  患っている中皮腫の影響と考えられる
5)最終の画像診断では、中皮腫に広がりが見える
  →中皮腫の広がりが食道を圧迫しているため、
   悪心や食事ができないとみられる

上記の状況により、もはや積極的治療はできないから、
なるはやで退院しろ! 
とのことでした。

しかも、余命は数ヶ月単位ではなく、週単位(つまり、そのくらい重篤な状態)。
今ならギリ、移動できるから、
緩和病棟を探して転院するか、自宅療養にするか、
今、この場で決めてくれ! と、きたもんだ。

正直、「はぁ〜💢」
って、言葉も出ませんでしたよ、私。

最初の入院では、見事に新型コロナに感染させられ、
ようやく治療に漕ぎ着けたかと思ったら、
今度は、細菌性の肺炎だと!!!

挙句の果てに食事がとれていないから、
体力が回復することはあり得ない、
どこの病院に相談しても、治療なんかしてもらえないですよ!
って、断言しましたよ、、SOS病院のN女医は。

さらに、SOS病院から転院しやすい栃木県南部には
緩和病棟はほとんどなく、
新型コロナの影響でどこも受け入れストップ状態。
でも、自宅療養なら退院も早くできるから、
と、実家での自宅療養をやたらと推される。

とはいえ、実家での療養の場合、
弟は仕事で夜遅くまで帰れないので、
日中、家にはばばちょ一人状態になる可能性大であることに
不安を覚える私。
だってそうでしょう?
ぴよこ&N女医曰く、食事がとれず点滴で栄養を繋いでいるような
ばばちょを一人にしておくって、
普通、あり得ない状態ですから。

にもかかわらず、独居の高齢がん患者は、
一人で自宅療養しているから特別なことではないし、
市内の実家での自宅療養なら
提携機関に繋いですぐに退院できるから、
と、どうしても「じゃあ、それでお願いします」を
引き出そうと必死。

つい、
「んん? 提携機関からなんかもらっているのか?」
と、勘ぐりたくなるほど。

で、私が、
「交通の便が悪く、
 自家用車がなければ生活できないような土地で、
 しかも、余命わずかと伝えられた高齢者を
 一人にするのは心配だから、
 自宅療養するなら、東京で」
 と、希望を伝えると、
「そうですか!」
と、半ば逆ギレ状態のN女医。

 さらに、
「東京の情報は持っていないので、
 こちらで在宅療養を引き継ぐ機関を紹介するのは難しい。
 そちらで探してこれるんですか?
 それに、東京の方が新型コロナの患者数が多いから、
 在宅診療を了承してくれる病院は
 そうそうないですよ」
 と、N女医。
「それでも、東京で療養するのでいいんですね?」
 と、強い調子で確認し、
私がそれで結構です、と伝えると、
「新型コロナの対応に追われているので、
 あとは、支援センターの看護師を呼んでいるので、
 そちらで進めてください」
と、言い放ち、さっさと退室していきました。

か細い声で頼りないぴよこに、
横柄なN女医。
二人の対応に、不信感がMAXに達した私は、
i-colorコーラルの素質・負けず嫌いが完璧にスイッチオン!!

その場で、ネット検索を初め、すぐさま
N女医と入れ替わってやってきた看護師に
「東京の自宅から徒歩5、6分のところにあるK診療所で
 訪問診療をしているので、まずはそこに連絡してみてください」
と、指示。

実は私、K 診療所の母体であるK病院に入院していた経験があり、
知っていたんですよ、早くから在宅診療を始めていたことを。
近所だし、医師も看護師さんも、SOS病院のそれに比べればはるかに信用できる方々であることは分かっていたので、
ここがベストだなって。

とはいえ、事情を知らない看護師さんは、
「そうそう見つかるとも思えないので、
 他の候補も探しておいてくださいね」
と、難航することを示唆。
「わかりました」
と、答えたものの、K診療所からは
即! OKのお答え イエイ!!

そこからは、それまでのグダグダが嘘のように
めちゃめちゃスムーズでした。

翌日には、診療所に申し込みをし、
ケアマネージャーさんと相談しながら
療養用の機器やアイテムを決め、手配。
件のSOS病院でのやり取りから1週間もしないうちに準備万端に。

思えば、SOS病院に通院&入院していた当時は、
とにかく、何するにつけ後手後手。

確定診断時から、
オプジーボ・ヤーボイ療法を希望する旨を伝えていたのに、
確定診断後、治療に向けての検査も重ねていたのに、
全てが終わって治療に入れるのかと思いきや、
これから申請をするので、治療は早くても半月後から、
と言われる始末。

で、ただ待っているのもなんなので、
ってことで、胸水の貯留を抑える処置として
胸膜癒着術をしましょう
と、入院手続きを済ませ、明日は入院、という段になって、
今度は新型コロナの感染者が増えて、忙しくなってきたから
入院を延期するか、転院するか、どうしますか?
との連絡。。。

転院する場合、転院先の宛があるのか聞くと、
希望を聞いてから探そうかと、ってな具合。

随時、そんな感じなので、
正直、大丈夫か? この病院
って思っていたんですよね。

すったもんだの挙句、なんとか入院に漕ぎ着けたら、
新型コロナに院内感染させられるは、
うちのばばちょが院内に新型コロナを持ち込んだ犯人と疑われるは、
うちの病院のコロナ病棟は満床だから、
療養施設へ行け、と追い出されるは。。。

ちなみに、入院時、ばばちょはPCR検査を受け、陰性。
発症は、入院から1週間以上経ってからで、
しかも、ばばちょの同室に数日前に新型コロナ発症している人が
確認されていたことが判明。
限りなくばばちょが持ち込んだ可能性が低くなったにもかかわらず、
謝罪的なこともなく。

言いたくないけど、
今時、こんな対応の病院があるとは。
しかも、仮にもOM市を代表する?総合病院なわけで。。。
呆れて言葉も出ません。

御神籤に
「医師を選べば治る」
「家移りは、早くてよろし」
と、あったのを思い出し、
「さっさと縁が切れてよかった」
と、胸を撫で下ろしました。

まぁ、御神籤のアドバイス通りに進んだ結果の自宅療養。
数週間単位の余命と聞かされていましたが、
自宅療養に切り替えた途端、思わぬ展開が!

詳細は、次のブログでご紹介しますね。