↑前回のコラムで紹介したおみくじ。このアドバイス通りに行動した結果、嬉しい展開が!!

 

新年度のスタートともに始まったばばちょ介護Life。
「大変だ」って話をよく耳にするので、覚悟していたのですが、
今のところ、大変感はなく、むしろ楽しくやっています。

その背景には
1)ポータブルトイレを使ってはいますが、自分で排泄はできる
2)頭はしっかりしているので、コミュニケーションがとれる

そして何より、
3)私が作った食事を毎回、完食してくれる
っていうのが大きいかと。

退院する際、担当医からは、中皮腫が広がっている関係で食道が圧迫され、ほとんど隙間がないから、かろうじて飲み物が飲めるだけ。
今後、食事をとることはできない、
と、断言されていたので、
栄養強化ドリンクと静脈注射(=点滴)でコントロールするしかないかな? と。
だから、介護用ベッドのレンタルと同時に、点滴かけまでレンタルしたくらい。

それが、どういうわけか、はぴきゃりハウスに移ってからというもの、少量ではありますが、毎食、完食。
一つ一つの量は、少ないですが、
・おかゆ
・味噌汁
・おかず(喉越しの良い豆腐やたまご、ミンチやほぐした白身魚など)
・果物
・ヨーグルト
・栄養ドリンク
といった感じて、品数を増やしているので、
トータルのカロリー、まず強化したいタンパク質、水分は
十分、摂取できています。

カラダは、食べたものでできている!が、信条の私。
それまでも食べ物にはこだわりがありましたが、
乳ぽん治療をきっかけに、さらにストイックに。
結果、治療効果が面白いくらいに上がった経験があったので、
今度は、その経験をばばちょ介護に活用できる! と、
毎食、メニューを考え・作るのは楽しみに。

ちなみに、私が意識しているのは
1)舌で感じる味も大事だけど、目にもおいしい盛り付けも大事
→五感から得られる情報の中で、圧倒的に多いのが視覚。
 つまり、見た目が食欲に大きく関係がある、というのが私の持論。
 盛り付けだけでなく、器にも拘って(と言っても、100均などのプチプラだけどw)います。

2)少量で食べ切った感を演出する
→今の状態で頑張れば食べ切れるかな? くらいの量にするのがコツ。「できた!」は、心の栄養にもなるし、達成感ややる気は免疫アップにも効果的。

3)量より品数
→2、3口で食べ切れる量だけど、品数が多いと、結果的にそこそこの量をとることができます。それに、空になった器が多ければ、達成感もひとしおに。

4)意識するのは、カロリーとタンパク質、そして水分
→総合的に栄養のバランスをとるのが理想ですが、ばばちょのように発症から3ヶ月間、ろくに食べられず体力が低下している場合は、まず優先して摂取するものを絞るのもポイント。エネルギー(カロリー)は、油や甘味を活用。タンパク質は、喉越しの良いたまご、豆腐、乳製品(ヨーグルトなど)で調整。水分は、水だと誤嚥の心配があるので、とろみのある野菜ジュースや栄養強化ドリンク(うちは、キユーピーのジャネフ・ファインケアシリーズ)を活用。さらりとしたジュースは、とろみ剤を使うのも手。

5)食事の回数を増やす
→ばばちょのように1回に十分な量を食べられないような、食が細くなっている場合は、食事の回数を増やすのも手。うちの場合は、3食にプラスして間食タイムを2回ほど設け、おやつや栄養ドリンクを出しています。

6)レトルト食品を活用する
→時間に余裕がある時は、全て手作りもいいのですが、頑張りすぎると介護する側も疲弊してしまいます。今は、介護用のレトルト食品のバリエーションが豊富なので、たまにはレトルトで手抜きするのも大切。ちなみに、我が家では、NISHIKIYAキッチンの子ども用ハンバーグや中華丼、カレー、さらにスープ各種を利用しています。

7)完食を目的にするのでなく、楽しく美味しく食べるを目標に
→「完食」を重ねて「食べれるかも?」という自信をつけることを意識していますが、それはあくまでこちら側の目標。ばばちょに伝えているのは、食事を義務ではなく、楽しくを意識して欲しいので、「食べれないものは、残していいよ」と、伝えています。
さらに、楽しみになるよう、毎食、出すメニューには、必ず、ばばちょのお気に入りが入るようにしています。
ちなみに、数ヶ月間、ろくに食事がとれていなかった影響で唾液がかなり少なくなり、口腔環境が乱れているばばちょが、今現在、感じることができる味覚は甘味。なので、毎食、フルーツゼリーやプリン、甘く煮た豆、ピノなどの一口サイズのアイス、ヨーグルトなどには、はちみつを入れて出しています。

8)1日のメニューに変化をつける
→あまり咀嚼せずに飲み込める、喉越しの良いものの方が食べやすいので、主食はどうしてもお粥になりがち。さすがに3食、お粥は飽きてしまうので、昼食はお粥以外を意識しています。
もともとパン好きなので、一口サイズのサンドイッチやパンケーキ、フレンチトースト、あんぱん、そうめんやスープパスタなどにしています。

 

と、こんな感じ。
幸い、というか、もともと料理するのは好きなので、
実は、メニューを考えるのは、案外、楽しい作業になっています。
考えて作った食事を、「おいしかった」と、食べてもらえるのが嬉しくて、つい、品数が増えがちなので、そこは気をつけないと、ですが、おかげで私たちの食事の質も高まっていますw

まだ1週間ですが、振り返ると、
介護している、というよりは、
介護させてもらっているんだな、と、つくづく思います。

私が楽しいから美味しく食べられるよう工夫する。
それに母が精一杯、応えようとしてくれる。
ますます、やる気になる!
という好循環が生まれているように思います。

ちなみに、入院中は、食事タイムが苦痛だったというばばちょ。
今は、時間になると空腹を覚えるようになり、
出されると、つい食べちゃう
と、食事が楽しい時間の一つに変わったようです。

 

日に日に元気を取り戻しているばばちょ。
手応えを味わわせてもらっていることもあり、
今は楽しく介護しています。

ちなみに、毎回のメニューは、インスタで紹介しています。
気になる方は
https://www.instagram.com/leukdank/
を覗いてみてくださいね。