先日のコラムで情報収集の重要性についてご紹介したところ、
その情報収集スキル、強みだよね〜、と
方々から褒めていただいたので、
すっかり調子に乗っておりますw

なので、情報収集する際、
私が心掛けていることをご紹介しちゃいたいと思います!!

 

病気、特にぽん(=がん)関連情報を調べるとき、
必ず頭に入れておかないといけないのが、
情報の信憑性を見極める
ということ。

今やネットで簡単かつ、自由に情報を入手できる時代。
実際、一昔前だったら手に入れるのが難しい学術論文の一部や、
医薬品メーカーから医師や病院向けに発表されるレポート、リリースなども
サクッと手に入れることができます。
それ自体は、とてもありがたいことなのですが、
同時に胡散臭い情報もかなりの割合で含まれているのが現実です。

なので、必ず情報の出どころを入念にチェックしています。
ぽん(=がん)に関して言えば、
がん研や大学病院など、専門の研究機関、
各種がん学会発表
あたりは、信頼できる情報源といえます。

逆に、あえて避けているのは、
特定のクリニック、特に自由診療での治療を提唱ている医院や
健康食品関連会社が発表しているもの。

決して、全てが嘘だとも、間違っているとも思ってはいませんが、
前者のレポートと比べると、
検証データの規模がかなり小さかったり、
検証期間が短かったり、
再現性がある治療効果が期待できるか、という点では
やっぱり疑問が拭えません。

さらに、聞こえのいい文言が並んでいるのにも、疑問が残ります。
例えば、ステージⅣのがんが消えた!とか、
この成分で末期癌から復活した!とか、
切らなくて(=手術しなくて)も治った!とか、
抗がん剤は悪!など、「アンチ標準治療」的な発信をしている場合は、
ちょっと偏っているかも?と、注意したほうが懸命だと考えています。

なぜなら、病気治療、仮にも命にも関わるような大病の治が
ラクだったり、メリットだけってことは、
普通に考えたらあり得ないから。

正直、ぽん治療は、かなりの荒療治です。
早期発見でも10年単位の長期にわたって、
せっせと育んできたがん細胞と、
がん細胞が浸潤した正常細胞を一気にリセットするわけですから、
心身にかかるストレスが大きいのは当然です。

例えるなら、足の踏み場もなく、寝る場所すらないようなゴミ屋敷を
人が快適に住めるように大量廃棄を伴う大掃除をするようなもの。
かなりの労力と痛みが伴うことが容易に想像できるように、
大病の治療もまた、労力や痛み(=副反応など)との折り合いをつけることが必要になるのは当然の流れです。

ただ、安心して欲しいのは、
ぽん治療に関しては、
なるべく我慢しなくて済むように、緩和ケアも進んでいるので、
ひと昔前ほど辛くないなケースがほとんどです。

話を戻すと、
情報収集するときは、まずはその出どころをしっかり確認することが大切だということ。

発信元は信頼ができる機関なのか。
検証データや期間は十分なボリュームに達しているか。
厚生労働省など、行政のお墨付き(=承認されている)があるか。
こういった背景を確認した上で、参考にするのが良いと思います。

次回は、集めた情報から「プラス」の側面を見つけるコツについてご紹介したいと思います。